移動に「体験価値」を創造 パナソニック、XRライドの観光利用促す
パナソニック・プロダクションエンジニアリングが「移動」に体験価値を生み出そうと、ロボティックモビリティ「PiiMo(ピーモ)」を活用した“コト創り”に取り組んでいる。ミュージアムの観覧やまち巡りなど観光との親和性が高いと見込み、旅行会社やイベント企画会社に移動のアトラクション化に向け協働を呼びかけている。
ピーモは、高性能なセンサーがつき、複数台で移動することに特徴がある次世代モビリティ。超高齢化社会を見据えて開発したもので、これまで成田空港で搭乗者の移動実験などを行ってきた。
9月8日に大阪府門真市の松下幸之助歴史館で行われた試乗会は「ピーモXRライド」と銘打ち、VRやARなどクロスリアリティの技術を用いて、よりエンターテインメント性を高めたもの。
前面にタブレットがあり、ガイドアナウンスとともにARコンテンツによって、松下幸之助さんの生涯がより理解できるようにした。実際、画面には松下幸之助さんのアバターも登場、ライブ感満載だ。

センサーで前者を追尾し障害物も検知するため
安心・安全かつ快適にミュージアムが観覧できるピーモ
開発責任者の石川武志部長は「コンテンツを組み合わせることで移動に価値が生じます。観光事業者の方と一緒に取り組みたい」と話す。レンタルも行っており、新しい観光体験の創出を図りたい考えだ。
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