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【観光業界リーダー年頭所感】東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 丹羽俊介 氏

年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

平素より、JR東海グループに対しまして格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。

昨年は、コロナ禍の行動制限が解消され、社会経済活動の正常化が進みました。その中で、当社は安全・安定輸送の確保を最優先に、サービスの一層の充実、社員の業務遂行能力の向上、設備の強化に取り組みました。そのうえで、ICT等の最新の技術を活用して効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力の再強化に取り組みました。

東海道新幹線については、「のぞみ12本ダイヤ」を活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行ったほか、大規模改修工事、地震対策、N700Sの投入、「S WorkPシート」の導入等を進めました。また、在来線については、ハイブリッド方式を採用した新型特急車両HC85系について、昨年の「ひだ」での営業運転開始に続いて、「南紀」での営業運転を開始し、全車両の投入を完了しました。

営業施策については、「EXサービス」で、「EX旅パック」や「EX旅先予約」等を開始し、より多くのお客様にご利用いただけるよう取り組みました。

中央新幹線については、大深度地下をシールドマシンで掘削する第一首都圏トンネルの東百合丘工区等で、安全・安心の取組みを実地で確認する調査掘進を進めたほか、神奈川県駅(仮称)で駅構造物の構築に着手するとともに、山梨県の第一南巨摩トンネルでは、山梨リニア実験線を除いて初めて本線トンネルが貫通するなど、沿線各地で精力的に工事を進めました。

海外については、米国における高速鉄道プロジェクトについて引き続き着実に取り組んだほか、台湾における高速鉄道について、継続的な技術コンサルティングに加え、N700Sをベースとした新型車両導入に伴う技術支援を進めました。

鉄道以外の事業については、当社グループの駅商業施設で利用できる共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」を開始したほか、当社グループの小売・サービス事業のさらなる成長を促進するため、東海キヨスクとジェイアール東海パッセンジャーズを合併し、JR東海リテイリング・プラスを発足させました。

当社は、コロナ禍前よりも強靭な経営基盤を持つ会社にすべく、引き続き経営体力の再強化という進化・変革にグループ会社を含む社員が一丸となって、果敢にチャレンジしていく考えです。そのため、迎えた2024年も、安全・安定輸送を最優先として、諸施策を力強く進めます。

まず、東海道新幹線については、N700Sの投入や車内のビジネス環境整備等に継続して取り組みます。また、東海道新幹線の開業60周年を迎える本年は、各種イベントや記念商品等の発売を通じて、これまでのご愛顧への感謝をお伝えするとともに、中央新幹線を含む将来の高速鉄道に対する期待感の醸成に取り組みます。在来線については、引き続き災害対策をはじめとした安全対策を着実に進めるとともに、315系の追加投入を進めます。

営業施策については、「EXサービス」で、観光プラン・コンテンツをさらに充実させてご利用シーンを広げることで、ご利用の拡大を進めます。

中央新幹線については、引き続き「工事の安全」「環境の保全」「地域との連携」を重視しながら、早期の開業を目指して各種工事を進めます。

鉄道以外の事業については、「TOKAI STATION POINT」でのさらにお得で便利で快適な体験の提供等、サービスの向上に努めるとともに、昨年お知らせした京都での新規ホテル開発等、事業拡大に果敢に挑戦していきます。

このように当社は、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念をより高いレベルで実現させ、すべてのステークホルダーの皆様からの信頼を高めて持続的な成長を目指していく所存です。

本年も皆様のご健勝を心からお祈りし、引き続きのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

年頭所感

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