UNWTOが国際観光見通し 本格的な需要回復は21年に
国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID19)のパンデミックにより、2020年第1四半期の国際観光客到着数が22%減になったと発表した。20年通期では、19年の数値との比較で年間60―80%の間で減少する可能性があると指摘した。
各国が報告した入手可能なデータによると、3月の到着数は多くの国でロックダウンが始まったことや、広く導入された旅行規制、空港や国境の閉鎖などを受け、57%まで激減。これは、6700万人の国際観光客到着数、約800億米ドル(日本円で約8兆6千億円)の国際観光収入の損失を意味する。
特にアジア・太平洋地域は、3300万人の到着者数が減り、最も高い影響を示した。
この1年間の見通しに旬に初めて段階的な国境開放と旅行規制の緩和が行われる前提だと78%減というシナリオを描く。
これらのシナリオのもとで国際観光における需要損失の影響は、国際観光客到着数の減少は8億5千万―11億人、観光からの輸出収入は9100―1・2兆米ドルの損失、観光の直接的雇用1億―1億2千万人の雇用が危険にさらされているとする。
UNWTO専門家委員会の調査によると、国内需要は国際需要を上回る速さで回復すると予測されている。その大多数は、20年の最終四半期までに回復の兆しが見えることを期待しているものの、観光需要の大部分が回復し始めるのは21年になると予測。ビジネス旅行よりも、友人や親族への訪問といった休暇目的の旅行が、より早く回復するとみている。
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