「国境の旅」を推進 JBTA伊豆会長と事務局川上さんに聞く(2) 日本の隅々を活性化させる
海外旅行だが国内旅行もする
―ボーダーツーリズムを浸透させる課題はなんでしょう。
川上 海外旅行は日本を発って海外を観光して帰ってくる旅行です。ボーダーツーリズムは海外旅行だけれど、同時に国内旅行もする新しい旅の形です。旅行会社をはじめ自治体や輸送機関がどこまで粘り強く浸透させ、広く認知させることができるかだと思います。
商品化について言えば、チャーター機という手段はありますが、できれば定期的に催行できる方が浸透させやすい。そういう意味では定期航路がある対馬―釜山―対馬のツアーや、クルーズと飛行機を組み合わせられる石垣島―台湾―石垣島のツアーにはニーズも可能性もあると思います。
伊豆 単なるレジャーツアーとして数を追うのではなく、質の高いONLY―ONEのツアーを提供し続けることを重視したい。ボーダーツーリズムが目指すのは日本の隅々を活性化させたいということ。長い目で取り組みたい。
○
両氏は国内の国境観光の候補地として与那国、竹富島、根室、壱岐、隠岐、佐渡、稚内などをあげた。ただ、国境とされることに抵抗を感じる地域もあるそうだ。同協議会には現在、五島市と対馬市が正会員として加盟し、今後、稚内市、礼文町、竹富町などが入会を予定している。
(前の記事)「国境の旅」を推進 JBTA伊豆会長と事務局川上さんに聞く(1) 海外と国内を楽しむ新しい形
- 陸路とクルーズを融合―水都・大阪に貢献 大阪バス・西村信義社長に聞く(22/01/27)
- 物販事業で現地と旅行会社をつなぐ 九観連・西住憲幸大阪本部所長に聞く(2) 顧客との関係保つ「九州の食たび」(21/06/14)
- 物販事業で現地と旅行会社をつなぐ 九観連・西住憲幸大阪本部所長に聞く(1) コロナ禍苦境打破へ支援策(21/06/14)
- オンラインツアーに活路 京都・ウイニングトラベルサービス常田学社長に聞く(2) 利益率高く、中小もチャンス(21/05/26)
- オンラインツアーに活路 京都・ウイニングトラベルサービス常田学社長に聞く(1) 「京都の今」シリーズツアー化(21/05/26)
- 貸切バスとタクシーを連動 大阪バスグループ・西村信義社長に聞く(2)(21/01/06)
- 貸切バスとタクシーを連動 大阪バスグループ・西村信義社長に聞く(1)(21/01/06)