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ウィズコロナ‐にっぽん丸クルーズ乗船

前回の本コラムでは「ぱしふぃっくびいなす」のコロナ対策後のトライアルクルーズに乗船したことを紹介したが、年末には「にっぽん丸」の3泊4日の別府・瀬戸内海クルーズを日本クルーズ&フェリー学会のメンバーとともに楽しむことができたのでご紹介したい。

この船のコロナ対策も万全だった。乗船前のPCR検査でスクリーニングをしているので、乗船しているのは基本的に陰性者のみ。乗船時の検温のほか毎日一回の検温があり、熱があると船医の診察を受け感染の可能性があれば船室への隔離となる。乗船の募集は定員の半分以下として食事でテーブルを囲むのは同室者が基本となっていた。

同船の一般的な料金は1泊あたり4万円弱だが、この少ない人数ではこの料金ではとても採算がとれない。したがってクルーズ料金は約2倍の設定だったが、Go Toトラベルの割引が利用できて、従来とほぼ同じ費用で高質な同船のクルーズを楽しむことができた。特に「美食の船」として名高い同船の料理は相変わらずに美味しかった。

食事の席に着くと、マスクにフェイスガードを付けた担当の船員がやってきて、スマホで椅子のQRコードと乗客のクルーズカードをパチリと写し、いつどこで誰と接触したかを記録して、下船後に、万一感染者がでれば濃厚接触者が把握できる体制になっていた。もちろん、乗客はマスク着用で、いたる所で手指の消毒ができるようになっていた。アクリルの飛沫防止ガードも必要箇所に設置され、歌手や落語家といったエンターテイナーの周りもアクリルの壁で覆われての公演となっていた。

さて、このクルーズを堪能して神戸港を下船した日から、Go Toトラベルが停止となった…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2021年2月10日号)

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