観光業界を志す不安と希望 畠山妃菜さん/跡見学園女子大学篠原ゼミ・3年生
こんにちは。私は東京都文京区の跡見学園女子大学観光コミュニティ学部で、観光政策や観光による地方創生を学んでいる21歳の大学3年生です。将来は観光産業や自治体での観光振興に携わることを目指し、授業やフィールドワーク、インターンシップに励んでいます。
このコラムでは、観光を学ぶ「女子大生から見た日本の観光」をテーマに、私たちの感じるリアルな思いをお伝えしていきます。第1回は「観光業界への就職の不安」です。
大学3年の私は観光業界を志望していますが、最近少し不安を感じています。授業で学んだ「観光は平和産業である」という言葉の意味を今になって実感するからです。
新型コロナウイルスの流行では人の移動が止まり、観光業界は大きな打撃を受けました。さらに、戦争や経済危機、猛暑や地震などの自然災害も多発しています。こうした不安定な社会情勢の中で「観光業界に進んで本当に大丈夫なのか」と考える学生は少なくありません。
それでも、私は観光業界の未来は決して暗くないと思っています。コロナ禍から生まれた「ワーケーション」など、新しい働き方や観光スタイルが広がり、観光の可能性はむしろ広がっているからです。観光は単なる旅行や消費ではなく、人と文化を結びつける“民間外交”の力を持っています。世界が不安定な今こそ、この「つなぐ力」が重要です。観光が平和を支える産業として再び輝く未来を私は信じています…
(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部)
(トラベルニュースat 2025年11月10日号)
その他の記事はまだありません。












