東急沿線 横浜市民
前回掲載のヨーロッパ旅行では、家を25日間も留守にしました。6歳と3歳の娘は、旅行の前半は叔母の家、後半は妻の姉の家で預かってもらいました。両家にはたいへんな迷惑をかけ、娘たちにも寂しい思いをさせて申しわけなかったと今でも思っています。
また、この旅行で携行したJTBのポケットサイズ「六ヵ国語会話」は、外国語不得手の妻が、ローマでこれを持って一人で美容院に行けたほど重宝し、その後の外国旅行でも必携品となりました。
さて、70年代に入って週休2日制が普及し始め、旅館では金曜日の利用が増加してきました。
TMC会員対象にアンケートを行った結果(回答23件の平均値)、73年3月(曜日別稼働率のみ73年)の定員稼働率は、月―木曜の47%に対し金曜は52%、また5月は月―木曜の55%に対し金曜は69%となっており、明らかに金曜日は平日から準休前日へと価値を高めています。ちなみに土曜・休前日の定員稼働率は、3月が85%、5月は90%です。
消費単価をみると、宿泊料は2・5千―2・4千円に広く分布して72年の平均は3・3千円となっており、バー、クラブ、ゲームコーナー、売店など宿泊料以外の単価の伸び率の方が高く、宿泊料と宿泊料以外の売上構成がほぼ五分五分になったという時代でした。
団体・グループ客が85%を占める宿泊客の予約経路は、概ね直接扱い40%強、旅行業者扱い60%弱という構成が続いています。
そして首都圏を主な利用層とする旅館が東京営業所を持つ例は少なくありませんでした。そのセールス1人当たり送客目標は年間1万人前後で、営業所経費の目安は所員1人当たり200万円でした…
(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)
(トラベルニュースat 2021年5月10日号)
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