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「明日の旅館への道標」

綜合ユニコムの事務所は、銀座松屋の裏で行きやすく、年に数回は遊びに行っていた。

93年の夏、長沼常務と2人で飲んだ際に、「21世紀に向って旅館はどうあるべきか」をテーマに「月刊レジャー産業」に連載してほしい、という話が出た。サラッと書くか、大上段にふりかぶって書くか、どっちにする?と尋ねたら、後者が良い、とのこと。総力を出して、翌94年の新年号から「明日の旅館への道標」のタイトルで13回にわたって連載した。取引銀行から、読むよう勧められたという旅館経営者もおられた。

当時、柴田書店の「月刊ホテル旅館」編集長だった松坂健さんが、「先に連載をお願いすればよかった」と切歯扼腕。

バブル経済が崩壊して価格革命が起こった低価格競争も一段落かという95年に、その各月の記事を1章として13章、A4版102頁の単行本にした。リーコ創立5周年記念出版である。「第1章・旅館の抱える課題」「第2章・これからの旅行需要と宿泊料の見通し」「第3章・宿泊施設のなかでの旅館の位置づけ」「第4章・明快な経営方針をもとう」「第5章・地域・地区ぐるみの魅力づくりと協力体制の確立を」「第6章・五感と心に訴える商品づくり」「第7章・人によるサービスの向上とコストダウン」「第8章・サービスは『人』だけではない」「第9章・経費削減の手引き」「第10章・消費者を納得させる料金体系づくり」「第11章・『旅館料理』をなくそう」「第12章・原価管理の強化」「第13章・経営者の情熱こそが鍵」…

(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)

(トラベルニュースat 2023年4月10日号)

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