バレンタインデーに思う 未婚カップルの消費マインドは…
COVID―19感染症の影響を受け続けた約2年間、国内の祭事・イベント関係はことごとく中止になり、季節感もなくなりました。現在、この原稿を書いている日(14日)はバレンタインデーなのですがメディアも以前ほどは注目していないようです。テレビの情報番組でさえチョコレート特集がなく、バレンタインデーを盛り上げようとする気配がありません。これもCOVID―19感染症の自粛ムードが原因だと言えそうです。
先日、未婚男女2400名(20―40代)を対象としたCOVID―19収束後の旅行に関する調査(タメニー社)の結果が発表されました。「恋人と行きたい旅行先ランキング」では、1位=北海道、2位=京都、3位=沖縄がベスト3となり、メジャーな観光地が上位を占めたのですが、調査日が1月上旬だった影響もあり、ウインタースポーツと温泉、グルメがシーズン真っ只中の北海道が1位になったと考えられます。二人っきりでデートをする場所として散策が楽しい京都が選ばれ、冬だからこそ温かい沖縄が人気なのは未婚カップル旅行の選択肢として分かりやすい志向が結果に出たと思われます。
アフターCOVID―19の旅行を想定した「もしも今、恋人同士で旅行に行くとしたら?」のランキングは、1位=ゆったり温泉旅行(49・5%)が圧倒的に多く、2位=食べ歩きグルメ旅行(28・3%)、3位=テーマパークや遊園地へレジャー旅行(21・4%)でした。未婚カップルに対して、温泉地とグルメを合わせた旅行の王道とも言える組み合わせがテーマパーク・遊園地よりも強みとなることは、地方の温泉地にとっては将来に希望が持てる嬉しい結果です。
しかも、4位には…
(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)
(トラベルニュースat 2022年2月25日号)
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