Go To 東京:としまえん閉園 記憶残し、さよなら夏の日
としまえん(練馬区)が8月31日に閉園してから最初の週末、9月6日にとしまえんに行ってみた。
東京だけかもしれないけど、この1カ月ほど、としまえんの閉園はたくさんのメディアに取り上げられてきた。夏休み期間に入ると、コロナウイルスの影響でとしまえんの入園は日にち指定の予約制になっていた。
それでも8月上旬にはまだ空きがあって、行くつもりでいたのが、そのまま油断しているうちに、すべて完売になってしまっていた。
名残を惜しもうとチケットもないのに、8月26日にとしまえんのゲート前に行った。としまえんの匂いを嗅ぎたかった。
としまえんの思い出は、子どものころの、まだビキニを目で追うこともない、ただひたすらプールが楽しかったキラキラした思い出から、ビキニしか目に入らなかった20代、もっと大人になってから、ちょっとくたびれたプールや遊園地を子どもと遊んだ思い出へと変わっていった。
9月6日、正面ゲートの前には三々五々人がやってきて写真を撮っていた。「最後尾です」と看板を持った女性がいて、尋ねるとゲートを入ってすぐの売店で、ここでしか買えないオリジナルグッズを販売しているそう。
売店は人数制限をしていて、列は100人も並んでいないように見えたけど、最後尾だと売店に入るに、1―2時間かかるとのことだった。それでも1人、2人と間隔を開けながら列に並ぶ人たちがいた。グッズの販売は9月14日まで行っているそう。
7月だったと思う。ユーチューブで米津玄師の「感電」を見たら、ロケ地がとしまえんだった。コーヒーカップに乗って歌う場面に、一緒に見ていた中学生の子どもは「同じところに乗ったことがある」と懐かしんだ。
閉園1日前の8月30日には、山下達郎が「サンデーソングブック」で、「さよなら夏の日」は高校時代にとしまえんで彼女とデートしたときの歌だと明かし、としまえん閉園を惜しんだ。
としまえんは感電で映像に残り、さよなら夏の日で一瞬の夏の輝きが歌われ続ける。
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