JNTO、“デジタル戦略”を本格化 マーケティング室を新設
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)が訪日誘客の手段として“デジタル戦略”を強化している。10月12日にはデジタルマーケティングの専門部署を新設。デジタルテクノロジーを駆使したプロモーション展開の深化を図るなど、分析から戦略立案、実践にいたるまで、データに基づくマーケティングを組織全体で展開していく考えだ。
新設した「デジタルマーケティング室」のミッションは大きく分けて、情報発信とデータ分析。これらを連動させて効果の最大化を図る。
情報発信チャネルの強化・拡大については、利便性向上を図るため海外・訪日客向けウェブサイトを再構築。9月には訪日客向けスマホアプリのリリース、10月2日にはSNS「インスタグラム」のアカウント開設などチャネルの増強も展開しており、デジタル技術を駆使して情報発信の幅と質のアップを図っている。
また、JNTOが所有するデータの分析強化に、同室による一元的なデータ収集・管理・分析を加えデータ活用能力を強化。ビッグデータを保有する外部事業者との連携も進め、潜在的な客層へのアプローチを展開する。
さらにこれら収集したデータはターゲットやメディアの選定、広告手法の選択、キャンペーンなどへも活用。プロモーション効果の向上につなげていく。
JNTOではインバウンド誘客に取り組む地域の支援に対してもウェブサイトを活用。9月27日に立ち上げたサイト「日本の魅力を、日本のチカラに。」は、JNTOが行うワークショップやセミナーを通じて得られた事例や成果を紹介していくほか、地方誘客に役立つデータやノウハウも掲載する。JNTOのセミナーの参加やプロモーションへの相談なども受け付ける。
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