9月の訪日客 韓国は58・1%減と落ち込みが拡大
日本政府観光局が10月16日に発表した、9月の訪日外客数によると、韓国からの旅行者は前年同月比58・1%減の20万1千人となり、前月のほぼ半減に続き、2カ月連続で激減した。
日韓情勢に改善の兆しがなく、日本への旅行を控える状況が続いている。航空機の減便や運休も続いている。
訪日客全体は2カ月ぶりに前年上回る
ただ、訪日客全体では5・2%増の227万3千人と、2カ月ぶりに前年を上回った。中国と東南アジアからの訪日客数が引き続き堅調なことに加え、ラグビーワールドカップ日本大会の開催で、出場国の欧米豪から、前年に比べ 訪日客が7 万 7 千人増えたことなどが寄与した。
2018年9月は、台風21号や北海道胆振東部地震の影響で、インバウンドにブレーキがかかっていたことも、前年比増の一因となった。
市場別では、英国が単月として過去最高だったほか、17市場(中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で、9月として過去最高を記録した。
年間の訪日市場トップの中国は25・5%増の81万9千人と、9月として過去最高を記録した。台湾も14・3%増の37万6千人で、こちらも9月の最高を更新した。デモ活動が続く香港は、前年の減少の反動もあり23・6%増の15万6千人だった。
一方、9月の出国日本人数は7・4%増の175万人だった。19カ月連続で前年を上回った。
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