コロナ禍の旅行業界に刺激 JATAら、学生の海外旅行企画コンテスト(1) 最優秀賞はチェコで“飲み旅”
「コロナ禍で疲弊する我々旅行業界が刺激を受けるユニークな企画が出そろった」(JATA関西支部海外旅行委員会の籠島慎二委員長)と評した、第11回関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画コンテストの最終審査会・公開プレゼンテーションが9月19日、大阪市中央区の大阪キャッスルホテルで開かれた。最優秀賞はホスピタリティツーリズム専門学校大阪Bチームの「〜温泉!ビール!ホットワイン!〜“飲んで元気になる”チェコのクリスマス・三都めぐり7日間」が受賞した。
コンテストは、日本旅行業協会関西支部と関西エアポートが毎年行っており、旅行業界に興味を持つ関西の大学生、専門学校生が旅行会社の力を借りて、関西国際空港発着のオリジナル海外旅行ツアーを練り上げるというもの。例年は5月に開かれる関空旅博の会場で一般観衆を集めて実施していたが、コロナ禍の影響で関空旅博は中止になり、最終審査会も延期されていた。
約40件の応募の中から1次審査をクリアした7つの企画がプレゼンに臨む前に、籠島委員長は「各チームの健闘を心より祈念しています。学生の皆さんの斬新なアイデアと企画力に期待しています」とエールを送った。
グランプリに選ばれたホスピタリティツーリズム専門学校Bチームは、日ごろがんばる30代女性が心身を癒す旅として企画。エイチ・アイ・エスの協力を得てまとめあげた。内容は、チェコでは一般的な飲泉所で温泉を飲んでデトックス効果を得るほか、ビール発祥地のピルゼンではビール工場の見学や飲み比べ、最後はビール風呂に入浴する。クリスマスマーケットで賑わうプラハではホットワインを飲むなど様々な「パワードリンク」を飲み歩く。プレゼンはオンラインツアーの形式で行い、審査員をはじめ聴衆をチェコの旅へ誘っていた。
受賞について、JATA関西支部海外旅行委員会の日吉哲也副委員長(東武トップツアーズ)は「コロナ禍で病んでいる今年ならではの旅行。実現性の高い濃い内容のツアーです」と評し、10万円分の旅行券を贈った。

グランプリを受賞した
ホスピタリティツーリズム専門学校大阪Bチームの皆さん
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