新潟佐渡や徳島三好、秋田横手など25事業 観光庁、「観光DX推進による地域活性化モデル実証事業」を採択
観光庁は5月20日、「観光DX推進による地域活性化モデル実証事業」を行う25事業を採択した。
事業は、DXの推進を通じ「稼げる地域・稼げる産業」を創出することで各地に観光の恩恵を行きわたらせ、地域一体での持続可能な観光地域づくりを達成することが目的。①地域活性化の好循環モデル②生成AI活用モデル③オープンデータ推進モデルの3分野で2―3月に公募し、①は4件、②は14件、③は7件が採択された。
採択された事業の実施地域、事業名は次の通り。
【地域活性化の好循環モデル】
新潟県佐渡市=AI需要予測を含む総合型マーケティングプラットフォーム構築▽福井県若狭町=「若狭漁村まるごとホテル」中間支援・過疎観光地域活性化モデル事業▽長野県=データマーケティングの地消地産モデル▽沖縄県石垣市=石垣市観光DX/インバウンド観光急増への対応
【生成AI活用モデル】
北海道釧路市など=生成AIを活用した新しい地域周遊プランの創出▽青森県弘前市=生成AIを活用したインバウンド観光ガイド育成強化実証事業▽宮城県仙台市=AIおよびWEBカメラを活用したホテル佐勘忘れ物管理DX実証事業▽神奈川県箱根町=インバウンド向け飲食・体験代理予約AIの開発▽同=生成AIを活用したメール自動返信と施設管理▽福井県=「FTAS」を活用した生成AI活用モデル▽長野県山ノ内町=志賀高原地域OTA×生成AIによる稼げる観光地実証事業▽静岡県熱海市=AIエージェントを活用したデータ分析生産性向上プロジェクト▽静岡県藤枝市=「蹴球都市 藤枝」の個別事業者の営業状況等に応じた施策レコメンドによる更なる生産性向上事業▽兵庫県姫路市など=生成AIでつなぐ姫路城発・播磨観光経済活性化▽広島市など=My広島観光プラン+(プラス)AI―パーソナライズDX事業▽徳島県三好市=生成AIを活用した宿泊施設マーケティングDX推進事業(大歩危峡温泉郷モデル)▽福岡県北九州市=生成AIを活用した観光地の駐車場管理の効率化とインフォメーションセンター対応業務の改善▽熊本県八代市=やつしろ観光DX実証事業―AIで進化する観光案内
【オープンデータ推進モデル】
北海道東川町=東川町オープンデータ推進モデル▽秋田県横手市=秋田県横手市におけるオープンデータ化推進とデータ活用基盤構築による観光DX推進モデル実証事業▽埼玉県秩父市など=秩父地域観光情報共有システムCIRCUIT実証事業▽岐阜県高山市=観光需要予測オープンデータ開発・活用推進事業▽島根県隠岐郡=地域版OTA・GBPデータを活用した観光産業収益向上事業▽広島県廿日市市=観光オープンデータ推進・市民向け観光波及効果の情報発信▽長崎県雲仙市=雲仙観光エコシステム共創プロジェクト

徳島県三好市の大歩危峡
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