JATA 「今こそ海外」キャンペーン開始、まずは気運の醸成から
日本旅行業協会(JATA)は海外旅行の需要を喚起しようと、4月1日から「今こそ 海外!~いつ行こうから、いますぐ行こうへ!」キャンペーンを始めた。
特設サイトを通じて、海外旅行先で撮った画像を投稿してもらったり、現地のZ世代から日本の若者に向けて流行や推し情報をツイッター投稿してもらうことで海外旅行ムードを喚起する。
写真投稿はJATA会員旅行会社を通じて海外旅行した人を対象に、第1弾として5月31日まで受け付ける。キャンペーンにはJATA会員旅行会社、アウトバウンド促進協議会(JOTC)、空港会社、航空会社、観光局、大使館など海外旅行関係機関が協力し、「いいね」の数や投稿内容を審査し、海外旅行や国際航空券、海外の名産品などをプレゼントする。6月下旬に当選者を発表する。
夏休み期間の7-8月と冬休みの12-1月にも同様の投稿を呼びかける。
ツイッター投稿は海外の政府観光局や大使館、航空会社や観光関連団体で働くZ世代を対象に、5月8日から受け付ける。こちらは抽選でモバイルバッテリーを50人にプレゼントする。このほか7-9月には、若者を対象にしたパスポート取得費用サポートキャンペーンの実施を予定している。
訪日旅行の急速な回復に比べ、海外旅行は苦戦が続く。5月8日にはコロナ感染症の感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じレベルに引き下げられることで、海外旅行業界では3年ぶりとなる本格的な需要回復に期待している。
酒井淳JATA副会長(海外旅行推進委員長、阪急交通社社長)は「水際規制がなくなることもあり、海外旅行機運の醸成を図りたい。今はマインドセットの変化が大事。観光庁ともタッグを組み継続的、多面的にキャンペーンに取り組みたい」としている。
- 19年比32・5%減の3233億6200万円 8月の主要旅行業取扱額(24/10/23)
- 前年比11・2%増の287億3900万円 KNT―CT・8月の旅行取扱(24/10/22)
- 観光人材の育成や観光振興 阪急交通社、城西国際大学と連携協定締結(24/10/17)
- グランプリは父子の宇宙旅 JATA・日米観光交流年で旅行企画コンテスト(24/10/16)
- 日本添乗サービス協会、今年度の「インバウンド検定」を12月14日に実施 初級と中級検定を実施(24/10/15)