コロナ:IATA 国際旅行再開は「隔離」以外のリスク軽減策で
国際航空運送協会(IATA)は6月24日、ウィズコロナ下の経済再開にあたって、国際旅客の隔離措置を回避するよう各国政府に要請した。階層的な予防対策で、到着国における感染拡大リスクを軽減できるとしている。
IATAのアレクサンドル・デ・ジュニアック事務局長兼CEOは「到着旅客の隔離は、旅行と観光を遮断します。隔離措置は人々の安全に保つのに役割を果たすかもしれませんが、同時に観光分野に多くの失業者を残すでしょう。幸いなことに、コロナ感染のリスクを低減しつつ、国家経済の活性化に不可欠な旅行と観光の再開を可能にする代替手段がある」として、体調の悪い人を旅行させない取り組み、搭乗中や旅行中の感染リスクを軽減する取り組みを提唱している。
旅行を躊躇なく中止もしくは延期できる環境づくりとして、すでに航空会社がキャンセルの取り扱いに柔軟に対応することを示している。また、旅行者に対する、体温など健康状況についてのオンラインによる申告制度を導入することで、旅行の抑止につなげる。
リスクの高い国からの入国については、旅行者が出発する空港に到着する前にPCR検査等を受け、結果について送り出し国、受け入れ国の両国で情報を共有しリスクを軽減する。
旅行中のリスク軽減措置としては、搭乗中は、ICAO(国際民間航空機関)が設けたガイドラインに従い、機内消毒の徹底、マスク着用、可能な場合はソーシャルディスタンスを確保する。
目的地での感染リスクについては、各国はホテルや観光施設ごとに設けた感染予防のガイドラインに沿った安全な旅行を提供する。
旅行中に感染が確認された場合に備え、モバイルテクノロジーを使い迅速に行動履歴を捕捉できる態勢を整える。
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