フィンエアー、名古屋便の再開など事業戦略を説明
北欧・フィンランドを拠点とする大手航空会社、フィンエアーは2023年11月、創立100周年を迎えた。これに合わせて11月7日、東京・港区のフィンランド大使館で記者会見を行った。
同社は1923年11月1日、「アエロ」の呼称で航空事業を開始。翌年にヘルシンキ―タリン間で郵便物を輸送する初フライトを行った。日本就航は1983年。日欧間を結ぶ世界初の直行便を開設し、今年でちょうど40周年となる。現在、日本路線では東京(羽田・成田)と大阪(関西)の3路線を運航する。
記者会見で、同社のオーレ・オルベールCCOが100年の歩みや日本における事業戦略などを説明した。特に近年、新型コロナ禍とロシア領空閉鎖が起こり、日本を含む北東アジア路線で多大な影響を受けたものの同社全体の直近での営業利益は早々に目標額に達したことを強調。ロシア上空を回避するルートで日本線の飛行時間が約12時間と以前より長くなった一方、拠点のヘルシンキ・ヴァンター空港はリニューアル工事によって欧州主要都市への乗り継ぎ利便性がさらに高まったとアピールした。また、JALとの共同事業、座席など全面リニューアルした客室の日本路線への投入、CO2排出量削減への取り組みなども紹介していた。

フィンエアーのオルベールCOOと
同社客室乗務員
さらに、フィンエアーは24年夏期スケジュールで、名古屋(中部)線を24年5月31日から週2便で、約4年ぶりに再開することを発表。現在の日本3路線と合わせると週20便となり、すべて最新鋭のエアバスA350型機で運航する。
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