北陸の復興を観光で後押しする インタラクティブ・マップ提案、英・ビジネスコンペ優勝チーム
ロンドン大学のMBAスクール・ロンドンビジネススクール(LBS)とANA総合研究所(ANA総研)は2月26日、観光庁を訪れ、観光地域振興部の長﨑敏志部長、竹内大一郎観光資源課長らに訪日観光案のプレゼンテーションを行った。
ANA総研がスポンサーとなり行われたLBSのビジット・ジャパン・マーケティング戦略コンペティションで優勝した日本人生徒を中心としたJapan Clubのメンバー4人が参加。「北陸地域の震災・豪雨からの復興を観光で後押しするアイデア」として北陸の海の幸と日本酒などを紹介するインタラクティブ・マップの活用などを提案した。また、実際に北陸地域を訪問した際の課題を指摘した。
意見交換では、長﨑部長から現地を訪れて感じたことを尋ねられたメンバーは、英語情報の発信や表記が少なくベジタリアンのメンバーが何を食べられるか悩んだこと、豊富な資源を持ち良好なアクセスを有しているが訪日外国人旅行者数が格段に少なく、情報の不足と認知度の低さが「マスト・ビジット」な観光地としてみなされていない原因として挙げた。

観光庁を訪問した皆さん
メンバーは課題の解決手段として、北陸地方を外国人旅行者の「地図に載せる」ための包括的なマーケティング戦略策定の必要性を訴えた。具体的には、滞在期間が長くて観光消費額が高いヨーロッパからの旅行者をターゲットとして、空間データや位置データを活用して情報を伝えるインタラクティブ・マップの活用のほか、SNSキャンペーン、OTAや交通事業者との連携、レビュー・ハッシュタグキャンペーンといった施策の展開を提案した。
竹内課長は「皆さんからの提案を参考にしながら、認知度を上げるなどの取り組みを進めていく」とした。
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