歓声が響くまちへ-村上市長の意気込み 佐賀県嬉野市
佐賀県嬉野市の村上大祐市長が10月5日、トラベルニュース社大阪本社に来社した。6、7日にJR大阪駅で開催した佐賀県フェアに伴うもので、村上市長は嬉野市の観光の取り組みなどを話した。
村上市長は今年2月、佐賀県史上最年少の35歳9カ月で市長に就任した。若さと行動力に期待が高まる村上市長は、就任直後から「歓声の響き合う嬉野市」を市民とともにつくると掲げ、市内各所で対話集会を重ねている。
「2022年予定の九州新幹線西九州ルートの暫定開業で、仮称・嬉野温泉駅が新設されることになっています。観光振興を推進する上でも絶好の機会なのですが、市民の中には観光=温泉旅館を儲けさせるための施策と刷り込まれている印象を対話の中から感じました。地域と皆さんが豊かになるための手段としての観光を改めて理解いただかなくてはいけないと思っています」と話す。
ただ、新しい観光の萌芽も出始めた。「特産のうれしの茶の若手栽培農家は、お茶はもちろん嬉野市のブランド化に積極的に取り組んでくれています。4月には、うれしの茶交流館・チャオシルがオープンし交流拠点になってきました」。
嬉野温泉という宿泊拠点に加えて、新幹線開業で西九州の交通結節点としての存在価値も高めるチャンス。村上市長は、歓声が響き合う近未来のまちの姿を思い描いている。
「この雰囲気なつかしいなぁ」と、市長に就任するまでは佐賀新聞社の記者だった村上市長は、雑然とした弊社事務所をやさしく見つめてくれたのだった。
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