城泊の先駆け「平戸城 CASTLE STAY 懐柔櫓」がオープン 長崎県
長崎県大阪事務所の大久保亘さんと共同ピーアールの神津眞一さんが来社し、長崎県平戸市に4月1日開業の「平戸城 CASTLE STAY 懐柔櫓」を紹介した。日本100名城選定の城郭としては初の常設城泊施設。国も新しい地域観光コンテンツとして注目する城泊の先駆けの実力やいかに―。
「平戸城―」は、平戸市が観光活性化の起爆剤として計画。欧米の富裕層をターゲットにした宿泊施設として、百戦錬磨グループらとプロジェクトを進めてきた。同時に天守閣と見奏櫓も改修。日本最古の南蛮貿易の拠点となった城下町への歴史観光の中心軸としての役割も担う。
広さ約120平方メートル、2階建ての施設にリビング・ダイニングルーム、和室、ウッドデッキ、浴室を備え、桃山―江戸時代と現代を融合させた内装デザインの歴史空間に。夕食は海の幸など地元の旬の食材を創作料理として提供。3面ガラス張りの浴室からは平戸大橋と平戸島の海の絶景を一望できる。
また、体験型宿泊施設をうたう通り、体験メニューも充実。伝統の平戸神楽・祈祷や平戸藩松浦家に伝わる武家茶道など、この地ならではの歴史を体感できる体験をそろえた。
運営はプロジェクトを機に立ち上がった狼煙が担う。1日1組限定で、宿泊料は1泊最大60万円と高額ながら、両氏は「ぜいたくな空間で、1日特別に“城主”になれるなら…」。
また、大久保さんはリニューアルした天守閣もイチオシ。平戸の歴史を伝えるパノラマ映像やデジタルによる書道体験、特製の刀で斬って回答する平戸クイズなどアミューズメント性を高め、歴史に触れてもらう工夫を凝らした。城泊宿泊者は5階を夜間貸切で過ごしてもらうことも。
大久保さんは「これまで城と言えばシニアのイメージでしたが、ファミリーや女子旅にも楽しんでもらえる内容になりました。城を拠点に城下町散策を繰り出して平戸観光を楽しんでほしいですね」。
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