楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

ウイズコロナの在り方

21/09/25

先日初めて、元世界2階級王者の井岡弘樹さんが経営するジム主催のボクシングを観戦してきた。テレビと違って生で見る迫力に圧倒されたが、それよりもコロナ禍のなかでボクシング興行を実施したことに対して関係者に敬意を表したい。

会場の入口で参加者は入場チケットに氏名と連絡先を書き込み、体温検査と手指消毒を行って会場入り。試合前には、選手と関係者全員が抗原検査で陰性であったことが会場にアナウンスされた。観戦時は「声を出して応援する人がいれば、その場で試合は中止となります」とも呼びかけられた。誰一人声をあげることなく、熱闘する選手には拍手でエールをおくった。声援のないリングは寂しげではあったものの、グローブの当たる音、選手の息づかいを間近に体感し、ウイズコロナの興行の在り方だと思うと頷ける。

我々の業界でも、行動制限緩和の方針が国から示されたことも受けて「ウイズコロナ時代の新しい旅のスタイル」「新型コロナウイルスワクチン接種済み(2回)参加者限定の旅」というタイトルで、旅行会社パンフレットを見かけるようになった。観光業界が沈んでいるなかでの前向きな姿勢には共感したい。できない理由を並べ立てるのではなく、できるために何をするのか。ボクシング興行とツアー催行を重ねた。

(トラベルニュースat 21年9月25日号)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ