能楽堂で世界の音楽 トラベルニュース社主催で初のライブ
トラベルニュース社主催の第1回定期演奏会「能楽堂で世界の音楽を聴く」が7月25日、大阪市中央区の山本能楽堂で開かれました。中国琵琶奏者のエンキさん、シンガーの朱夏洋子さんのコラボレーションに、ピアノ伴奏で石田美智代さんが参加。ジャンルを超越した多彩なライブで、集まった約100人の聴衆を魅了しました。
中国大連生まれのエンキさんは、幼少のころから中国琵琶の演奏を始めて中国国内のコンクールなどで優勝。日本に留学後も様々な活動を行い、奈良遷都1300年記念式典では天皇陛下の前でも演奏した中国琵琶の第一人者です。
滋賀県長浜市出身の朱夏さんは、1980年代にヤマハポプコン関西四国地区グランプリ受賞して以来、歌手のほかラジオのパーソナリティや司会業などでも活躍。歌ってしゃべれる実力派シンガーとして関西をベースに活動しています。
石田さんは、朱夏さんはじめ有名アーティストと数多く共演し、ジャンルにとらわれないマルチピアニストです。

左からシンガーの朱夏さん、
ピアニストの石田さん、中国琵琶奏者のエンキさん
そんな3人が繰り出す“音”は童謡からクラシック、ポップス、ジャズ、映画音楽まで多種多彩。朱夏さんの「ニューヨーク・ニューヨーク」で幕開けし、エンキさんのオリジナル曲「シルクロードの幻影」、3人そろった「蘇州夜曲」など親しみやすいレパートリーで、参加者を音楽の世界に誘いました。曲の合間には楽しいMCもはさみ、最後、夜来香(イエライシィアン)のアンコールで会場は最高潮に達しました。
来場者の一人は「文化財に指定されている能舞台という独特なステージで、とても楽しく感動したライブでした。次回も期待しています」と話していました。

コロナ対策を十全に行い開催した
山本能楽堂の第1回定期演奏会
この演奏会は当初、今年1月下旬に開催を予定していましたが、大阪府に緊急事態宣言が発出されて延期。その後の4月開催も延期を余儀なくされ、ようやく「三度目の正直」で実現しました。
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