人生100年の時代は「健康まちづくり」 JTBがセミナー、ヘルスツーリズムと交流人口を考える(1)
JTBは8月27日、健康と交流をテーマにしたヘルスケアセミナーを大阪市内で開き、超高齢化社会を見据えたまちづくりのあり方を自治体関係者に提案した。66人が出席した。
主催者を代表してあいさつしたJTBの宇田川雄彦常務執行役員関西広域代表は「ツーリズムの力で交流人口を増やす。人生100年の時代には健康まちづくりに他ならない。今年からヘルスケアブランドを立ち上げ、我々としても力を入れてやっていく」と話した。
JTBヘルスツーリズム研究所の高橋伸佳所長は「平成30年度はヘルスツーリズム元年」とし認証制度が始まったことを紹介。「健康を主軸にすると地域が変わるチャンス」「観光でもあり住民サービスでもあるのがヘルスケア」「健康価値を高めるまちづくり」など、健康を地域づくりに活用する視座を示した。
またヘルスツーリズムの事例として、山形県上山市のクアオルト健康ウォーキングや大分県竹田市のアトピー留学などを紹介。「健康に悩む東京の人を長期にわたってリハビリで受け入れるという考え方もある」などと話した。
加えて、まちづくりにおいて健康をコンテンツとして捉えるのではなく、コンテキスト(文脈)として価値を創造する提案。「来訪者との絆を高める文脈をつくることで、関係性が高まる持続可能な健康まちづくりになる」と説いた。
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