この国のはじまりを確かめる旅 奈良・中南和地域をバスツアー(1) サンスターラインが企画・催行
奈良県の中央部の中南和地域は「日本初」「発祥の地」と言われる資産の宝庫。観光庁「交通連携」事業のモニターツアーとして、サンスターライン(本社・大阪市)が日帰りバスツアーを昨年12月15日に行った。
ツアーは「この国のはじまりを大和で確かめる旅」がタイトル。奈良まほろばソムリエとして大手新聞に奈良の歴史に関するコラムを執筆し、文化センターなどでも講師を務める雑賀耕三郎さんが全行程を同行。素人には難しさを感じる古代史の舞台を楽しくわかりすく案内した。
除菌対策を施したバスが最初に向かったのは桜井市の大神神社。道中、古事記や日本書記の記述を雑賀さんが分かりやすく解説した。その中で雑賀さんは「地の果てるところに文明が起こります。中国は長安がそうです。三輪山は大和川、初瀬川(はせがわ)の源なのです」。地勢や水運が重要だった古代にあって、三輪山に我が国最古の神社、大神神社が創建された由縁を話した。
大神神社では、くすりの道を歩き、摂社の狭井(さい)神社も参拝、疫病退散や病気平癒を祈り、拝殿脇から湧き出る薬水を汲み飲んだ。
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