この国のはじまりを確かめる旅 奈良・中南和地域をバスツアー(2) 最古の神社、最初の寺院などめぐる
次いで、魏志倭人伝に登場する倭国の女王・卑弥呼の陵墓と伝わる箸墓古墳(大市墓)を見学。大和千寿亭では日本の素麺発祥とされる三輪素麺をメーンにしたコース料理の昼食を食べた。料理は「素麺がこんなに美味しいものと再確認した」などと参加者に好評。ただ施設は席数が多くなく、団体向けではない。
食後は、田原本町の村屋坐弥富都比賣神社(通称・村屋神社)を参拝。宮司の守屋広尚さんの案内で古代の官道、中ツ道に沿って建っている境内を歩く。守屋宮司はデザイナーでもあり、昨年自らデザインした「アマビエの御朱印」が話題に。近隣に醤油蔵を改装した宿泊施設がオープンしたこともあって、参拝者が大幅に増えたという。
明日香村では、日本最初の仏教寺院の飛鳥寺へ。ご本尊の飛鳥大仏は撮影自由とあって皆スマホを向けていた。大化の改新で討たれた蘇我入鹿の首塚を見学し、甘樫丘を登る。飛鳥をはじめ、三輪山など日本国家発祥の地を一望した。
橿原市では、2021年11月3日にリニューアルオープンしたばかりの橿原考古学研究所付属博物館で貴重な資料に見入り、夕暮れが迫る中、初代天皇の神武天皇陵を歩いた。
帰路、道の駅に立ち寄り充実した1日に参加者の満足度も高かったようだ。サンスターライン担当者は「中南和地域は観光資源が点在していますが2次交通アクセスに課題があります。貸切バスツアーとして資源をつなぎ、地域も旅行会社も潤うバスをこれからも走らせたい」と話している。
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