滋賀県長浜・高島、琵琶湖観光の振興へ連携(3) 3観光協会長で座談会後編
大きな意味で「奥琵琶湖」PR
―琵琶湖や船を使った観光振興については。
岸本 冒頭の話になるが、我々は琵琶湖を活かした観光ができているようでできていない。船をうまく活用すれば、新たな魅力づけができる。
前川 お客さんにとって船に乗る時間は40分ぐらいが限度のようだ。今津港から竹生島まで片道30分、往復だと1時間では、やや長いようだ。
川戸 確かに船を交通手段としてみれば、短時間で移動してもらうのがいい。一方で短時間の湖上移動では琵琶湖の持つ自然のリズムや観光の魅力が伝えきれない。自分を見つめてリフレッシュするというものが観光の要素なら、琵琶湖の観光はそれを持っている。
外国人観光客は琵琶湖がいいと思えば、2泊、3泊する。朝は湖岸を歩き、昼は湖畔で本を読み、夜は地元の人たちと触れ合える酒場で時を過ごす。そういった琵琶湖で過ごす日本の文化を知ってもらえる商品づくりが必要だ。世界で観光地と言われるところに備わっているものは自然と気候と文化と食。四季がある日本ではどの地域でも備わっているものだが、琵琶湖はそれを突出できる可能性がある。

琵琶湖汽船の川戸正幸社長
岸本 琵琶湖周航の歌ができて100年を迎え、滋賀県は日本遺産となった「水遺産」で、ぐるっと博をこの秋から行う。その意味でも滋賀県にとて今年は、観光元年と位置づけ取り組みたい。
山本 ぜひ奥琵琶湖全体で盛り上げたい。

奥びわ湖観光協会の山本清蔵会長
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