神戸で一番おもしろい会社 伍魚福・山中勧社長に聞く(1) 珍味や酒の肴、商品開発は社員一丸
「神戸で一番おもしろい会社になろう!」をスローガンに掲げる珍味メーカー「伍魚福(ごぎょふく)」。メーカーと言っても自社工場を持たず、全国200カ所の協力工場で、エンターテイニングフードと名づけた自社開発の商品を次々と生み出す。山中勧社長に話を伺った。
おもしろい会社づくりの実践
伍魚福は、1950年(昭和25年)にスルメ加工業として創業。その後、酒販店をメーンに酒の肴、珍味を卸し販路を拡大していった。三代目となる山中社長は、会社の草創期をこう話す。
「先代の時から、酒屋さんのおかげで品数が増えていきました。当時の酒屋は立ち飲みを併設していることが多く、お客さんや店主から酒に合う肴のリクエストに応じて商品を開発していました。そのことは今も続いており『伍魚福はなんでもあり』と言われ、お酒を愛する人たちの市場で実証された、売れるアイテムがどんどん増えていくことになったのです」
未曽有の阪神淡路大震災を経て家業を継ぐことになった山中社長。それは時代が大きく変革していく時だった。納入先の全体の9割を占めていた酒販店がコンビニエンスストアに業態を転換していった。と同時に、スーパーマーケットが主力納入先になり、2000年以降は売り上げの半分をスーパーマーケットが占めるまでになった。

市場で支持、実証された
“売れる”商品群の前に立つ山中社長
酒販店の客や店主との人間関係で販路を拡大していった山中社長は、販路の変化に合わせ、社員皆で取り組むことで「伍魚福エンターテイニングスパイラル」を打ち出す。それはおもしろい会社づくりの実践だった。
「うちの特徴は、誰か特定の担当者が商品を開発するわけではありません。パートも含めて社員からアイデアを募り、定期的にプレゼン大会を開いています。優秀な企画、商品には賞金も出して盛り上がります。まさに『TEAM GOGYOFUKU』で商品開発を進め、珍味、酒の肴を極めることに一丸で取り組んでいるのです」
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