【観光業界リーダー年頭所感】近畿日本ツーリスト旅丸会 会長 吉田瑛 氏
謹んで新春のお慶びを申しあげます。
各地域にコロナ前の賑わいが一気に戻ったような感じですが、インバウンドによる賑わいであり、日本人にとってはホテルの価格高騰や円安、物価上昇などの問題で日本の観光産業としては、決して良い状態ではありません。
昨年も申しましたが、私たち観光業界の人手不足が深刻な問題となっていて、需要があるのに受けられないことによる売り上げ機会の損失がかなり出ていることも事実であり、業界全体というより「観光立国」を目指す国との連携を密にして業界全体で取り組まなければならない重要課題と認識しており、まずはインバウンドの入国税などをしっかり収受していただき、各地域での観光整備等に使える財源を確保していただけるような働きかけを全国の旅丸会会員同士の情報共有や連携を強化し、KNT―CTホールディングスともタッグを組んで社会課題の解決と観光産業全般の発展に貢献してまいります。
2025年は巳年です。巳とは蛇のことで、蛇は脱皮を繰り返すことから、昔から「再生と変化」を象徴する縁起の良い動物です。私の住む奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社をはじめ、神さまとして祀る神社も少なくありません。また金運とも結びつけられます。財布に蛇の抜け殻を入れておくとお金持ちになるというおまじないを、知っている人も多いでしょう。
巳年の2025年は、蛇が古い皮を脱ぎ捨てて成長するように、新たな変化が起こる年にしたいものです。この1年で得られた学びや経験をもとに、新たな自分に生まれ変わる準備を今からしておきましょう。
また、変化するには勇気も必要です。誰しも現状に問題がなければ「このままでいい」と思ってしまうものです。しかし、今は大丈夫でも未来は分かりません。変わり続けることで進化していくことができます。また古き良きものを守るために新しい知識や技術が必要なこともあります。
本年度も、KNT―CTホールディングスグループとKNT―CTパートナーズ会と近畿日本ツーリストの全国旅丸会の会員同志との「つながり」を深め絆を強くし、挑戦を恐れず、むしろ変化を楽しんでいきましょう。
最後に、トラベルニュースご愛読の皆様方のますますのご健勝とご多幸を祈念申しあげ、新年のごあいさつとさせていただきます。
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