【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人京都府旅行業協会 会長 森野茂 氏
謹んで新春のお慶びを申し上げます。皆様、お健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。日頃は、私たちの協会活動に温かいご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
昨年は、本当に大きな一年でしたね。大阪・関西万博の成功は、旅行への関心を日本中、世界中で一気に高めました。長引いた行動制限が緩和され、国内外から多くのお客様が戻ってきてくださったことは、私たちにとって何より心強い「回復の波」となりました。特にここ京都では、街に賑わいと笑顔があふれ、旅行業が持つ「人と人、地域と地域を結ぶ力」を改めて実感することができました。
一方で、皆様も肌で感じておられるように、喜びばかりではありませんでした。人手不足や、京都ならではの「オーバーツーリズム」の問題は、地域の方々の生活に影響を与え、私たちも胸を痛めています。持続可能な観光のあり方について立ち止まって深く考える必要性が生じてきました。
今年の旅の「旬」は、間違いなく「旅の価値観の変化」にあります。
お客様は、単に有名な場所を訪れるだけでなく、「自分にとって意味のある特別な体験」を求めるようになりました。旅の目的が「消費」から「自己表現」へと変わっているのです。私は、観光と地域づくりを結びつける「おてつたび」のような発想にヒントがあると感じています。お客様が旅を通して地域に共感し、一緒に価値を創り出す「共創」の精神こそ、これからの時代を動かす力だと確信しています。
この新しい旅のスタイルを実現するために、AIなどの最新技術は強力な味方になります。お客様一人ひとりの好みに合わせた旅の提案や、多言語でのきめ細やかなサポートをAIが担うことで、私たちはより「人間にしかできない、心の通うおもてなし」に集中できます。技術を恐れず、むしろ積極的に使いこなしていきたいですね。
これから―「深化」と「地域の絆」、この新しい時代に対応するために、①旅の「質の深化」と感動づくり=お客様の心に響く、高い付加価値のある旅行商品を徹底して追求します。地域の文化や自然を守り育てながら、旅行者がその魅力を深く味わえるような「体験型」の企画を、より積極的に展開してまいります。
②「地域の絆」を広げる分散化=お客様が京都市内中心部に集中するのを避けるため、京都府域や、近隣の素晴らしい地域とも手を携える「広域連携」を強化します。まだ知られていない京都の魅力を掘り起こし、地域全体で賑わいを分かち合える仕組みを構築してまいります。
私たちは京都の旅行文化を未来へと繋いでいく使命を胸に、地域社会との「絆」を深めながら、豊かで持続可能な観光の実現に向けて、役員・会員一同、心を一つにしてまい進する所存です。
業界関係者の皆様の温かいご指導、そして共に未来を創るためのご協力をお願い申し上げますとともに、皆様にとって本年が飛躍の年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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