コロナ禍における多様性
まだ新型コロナウイルスとは縁が切れず、7月に入り、じわじわと感染者数が増えています。本格的な第2波到来に不安を隠せません。
コロナという言葉も様々に表現されています。before、afterのコロナにコロナ禍、コロナ期、そして並行して「当たり前の生活」ではないでしょうか。言葉までが多様となっています。これまでの当たり前の生活が何であったのでしょうか。
体調が悪ければ無理して学校や会社に行かずに自宅療養をとか、満員電車に乗らない、働き方について考えるべきだとか、職場環境や学びかたまでが多様となってきました。あまりにも便利に使われる「多様性」にいささか疑念も感じますが、意識改革と社会インフラに対する課題はコロナ禍において明確になってきました。
厚生労働省からは「新たな日常様式」の実践事例が出されました。「手洗い、咳エチケット等の感染対策」「『3つの密』の回避」「人との接触を8割減らす10のポイント」など。ダウンロードできるので、お客様の目に触れる場所に掲示しては見たものの、どれもこれまで当たり前に行ってきた日本人が行ってきたマナーではないでしょうか。だからこそ他国に比べて、感染爆発することが日本においては抑えられています…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2020年7月10日号)
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