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デュシタニ京都 オリエンタルのおもてなし

欧米を中心に外資系ホテルの進出が相次いでいるが、アジア系も増えている。とりわけタイの大手ホテルの進出が目立つ。大阪市に7月、センタラホテル&リゾーツが「センタラグランドホテル大阪」(515室)を開業。これに先立ち、6月にデュシットインターナショナルが京都市に「ASAI京都四条」(114室)、続いて9月1日には旗艦ホテルブランド「デュシタニ京都」を開業した。いずれも日本初進出である。

デュシットインターナショナルが手掛ける2つのホテルブランドのうちASAI京都四条は比較的若い層を対象にしたリーズナブルな価格のホテル。今回紹介する「デュシタニ京都」は、同ホテルグループの最高級ブランドである。

タイはその昔から「もてなし」の国で今から30年前に世界一になったホテルがあった。バンコクの「ザ・オリエンタル」(331室)がそれ。それ以降、タイのホテルの「もてなし」は「オリエンタルホスピタリティ」と言われ、今でも脈々と歴史を紡いでいる。

当時、ザ・オリエンタルと並び称されたのが「デュシタニ」であった。タイを知る人に聞くと「タイで一番は『デュシタニ』」とのことで、それが30年の時を経て、日本に上陸したのだ。

京都駅から徒歩圏内の下京区の世界遺産「西本願寺」の門前町に立地。地上4階地下2階建てで、格子をデザインした外観は周囲の景観と馴染む。エントランスからロビーへと入る。開口部が広く、明るい空間にゆったりとしたソファやイスを配置し、あたかも自宅の居間のようなロビーラウンジがある。

客室数は147室。もっとも広い「インペリアルスイート」が広さ173平方メートル。中心客室は「プレミアムルーム」で同約40平方メートル、98室占める。これらを含めて客室タイプは7タイプあり、庭付きや小上がりを設けるなど和の趣を添えた…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2023年9月25日号)

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