アルツハイマー病治療薬と予防
8月21日、厚生労働省の専門部会は日本のエーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の承認を了承しました。アルツハイマー病の進行を緩やかにする効果を証明した薬として国内初となり、認知症治療の大きな一歩と期待が膨らみます。ただこの新薬にすべての期待を委ねるわけにはいきません。私たちが考えるべきは、アルツハイマー病を発症させないための生活習慣を考えること。何をすれば認知症の発症を予防できるのか。例えば、食生活はどう? 運動はできている? 清潔な環境を保てているかなど、いくつも検討すべき材料があります。今回は必ず毎日行いたい「運動」についてお伝えします。
運動と聞いただけで「無理…絶対続かない」と思った方が多いかもしれません。でも運動は脳を鍛える最強の方法だと言われています。運動することで脳そのものを強くしたいのです。運動は認知症予防に欠かせないものなのです。どんなメリット、効果があるのかというと記憶をコントロールする海馬を大きくし、脳に血液と酸素を送りこみます。血管が強くなるとストレスにも強くなり、睡眠を改善してくれます。心肺機能を強くし、集中力が上がり、記憶力も上がる等々、効果絶大です。ではどんな運動をすればいいのか! 科学的根拠に基づいた運動はたくさんありますが、今回は毎日やれる簡単な運動、「深呼吸」です…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2023年9月10日号)
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