欧州観光・余暇行政調査団
81年から、毎年11月に13−15日間の日程で「欧州観光・余暇行政調査団」を実施することになりました。
発端は1年前、日本交通公社(以下「JTB」)経営企画室長の内藤錦樹さんから地方自治体を対象にヨーロッパの観光・余暇行政を勉強するツアーを一緒にやってくれないかと相談を受けたこと。共同で企画し、私はコーディネーターで、ツアーを引率し(別に添乗員1名)、帰国後に参加者に送付する「報告書」を作成するという内容で、ヨーロッパの観光と勉強を無料でできるのだからと引き受けたわけです。
JTB海外旅行虎ノ門支店(略称カイトラ)の専任メンバーと企画、14回実施しました。うちTMC時代に9回。池田さんと相談し、私が担当したのは4回で残りの5回は他のスタッフ達の貴重な体験の場としました。
14回の応募参加者は、道府県庁、市区町村の管理職や議会議員を中心に構成され、平均20人前後という適当な人数でした。
第1回は依田敬一静岡県松崎町長を団長に、のちに神奈川県箱根町長になる小川欣一さんも参加。また、今をときめく北海道ニセコ町長片山健也さんも係長時代の89年にご一緒しました。
私は最終回の95年までに8回担当しました。初回である81年は企画時点から欲張りすぎ、15日間の日程で公式訪問先を10カ所も設定し、訪問先での時間や移動など時間管理に苦労の連続でした。
その初回。英国ではイングランド観光局の、年間のレジャー・テーマを設定しての効果的なマーケティングの方法、公営スポーツ施設のキメ細かな料金設定、フランスではミッテラン新政権がさらに労働時間短縮を図ると同時に余暇省を発足させたこと…
(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)
(トラベルニュースat 2021年9月10日号)
- 経費削減事例集(24/09/13)
- 立教大学大学院観光学研究科(24/07/17)
- 流れた「RYOKAN」(24/06/17)
- 講演と判りやすい見出し(24/05/16)
- 21世紀における観光旅館の経営方策(24/04/17)
- 旅館塾での出会い(24/03/18)
- 「ワンダー8」(24/02/15)