大河ドラマ館は予定通り 「麒麟がくる」初回2週間延期
NHKは11月26日、来年の大河ドラマ「麒麟がくる」の初回放送日を1月5日から1月19日へ2週間延期すると発表した。出演女優が逮捕されたことで、出演部分の撮影のやり直しや編集が必要になり延期する。
国内観光で大きな集客力を持つ大河ドラマ。「麒麟がくる」では、主人公の明智光秀ゆかりの地で、ドラマの舞台にもなる京都府の亀岡、福知山の2市と、岐阜県の岐阜、可児、恵那の3市で大河ドラマ館が開館する。
いずれも2020年1月11日から21年の1月11日までの1年間の開館を予定し、すでに前売り券を発売している。
亀岡市の大河ドラマ館によると、11月27日に市とNHKが協議し、予定通り1月11日に開館する方向で作業を進めることを確認した。29日に放送開始延期を踏まえ、展示内容などの詰めを行う予定だという。
岐阜県では、岐阜市と可児市が1月5日に予定していた初回放送のパブリックビューイングを中止した。大河ドラマ館の開館日を見直すかどうかについては県や市、NHKで検討しているが、当初の予定通りの見込み。
大河ドラマをテーマにした旅行や旅行商品への影響は、今のところ限定的なものになりそう。
大河ドラマの放映を機に、県内への誘客に取り組んでいる岐阜県観光連盟販売促進課では「放映延期は残念ですが、年間を通しては、岐阜県に大勢の旅行者に来ていただけるものと期待しています。ただ、放映延期の期間に旅行を予定している旅行者が混乱しないよう、適格な情報提供に努めたい」と話した。
県観光連盟では、光秀ゆかりの地をめぐる旅行商品パンフレットやチラシ作成経費の一部を助成している。助成金はエスコート型旅行商品とパーソナル型旅行商品向けの2種類。このうちエスコート型は、県内に3カ所ある大河ドラマ館の中から1カ所以上組み入れること、県内に1泊以上宿泊することなどが要件。パンフレットは上限30 万円、チラシは同10万円を助成する。パーソナル型にも、ほぼ同様の助成を行う。
現時点で旅行会社からの申し込み状況は集約していないものの、県観光連盟販売促進課では「年間を通じて募集していますので、ぜひ制度を活用してほしい」と呼びかけている。
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