妖怪がまちを練り歩く 堺市で芸術祭/大阪
23/01/20
大阪府堺市の開口(あぐち)神社と隣接する山之口商店街で12月3、4日の2日間「沙界(さかい)妖怪芸術祭」が開かれた。妖怪の隠れた名所として堺を知ってもらおうと堺市の市民団体が企画したイベントで、今回で2回目。
芸術祭では、江戸時代に書かれた堺の怪談本「沙界怪談実記」の絵本読み聞かせや古典怪談の落語と講談、琵琶演奏などとの妖怪パフォーマンス、お面づくりや切り絵といった妖怪をテーマにしたワークショップ、書道パフォーマンスと多彩な催しが行われた。
特に注目を集めたのが全国から集まった妖怪たちの行列で、開口神社境内から山之口商店街を練り歩いた。なかでも妖怪伝説が数多く残る徳島県三好市の山城町からは一ツ目入道やエンコ(河童)、歩危の山じち、青木藤太郎(狸)ら9体の妖怪が参加、道行く人をギョッとさせ存在感を示していた。

開口神社で記念撮影?する妖怪たち

商店街を歩き存在感を示していた
三好市の妖怪「青木藤太郎」ら
今回は11月30日と12月・日の2日間「沙界怪談実記」に登場するまち歩きや2日には落語家の笑福亭純瓶さん、講談師の旭堂南湖さん、怪談作家の宇津呂鹿太郎による「怪談会」なども行われ芸術祭を盛り上げた。
会場となった開口神社は巨大な龍が天空に昇ったという「金龍井」や三村坊という天狗の話、悪霊に憑かれた亀嶋七郎話など妖怪伝説が数多く残る神社として知られている。
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