温泉と飛騨牛に感謝を示す秋― 下呂温泉で恒例行事/岐阜
岐阜県・下呂温泉で10月8日、湯の恵みに感謝する下呂温泉神社の秋の例祭が行われた。1989年に山形県の出羽三山の湯殿山神社から下呂温泉神社が分霊を受けて実施しているもので、今回で36回目となる。
従来は下呂駅から下呂温泉の名を世に広めた儒学者・林羅山や室町時代の僧侶・万里集九など下呂にゆかりのある装束を着た旅館関係者らによる参進行列が行われるが、今回は天候不順のため下呂温泉会館で開かれた。

下呂温泉の発展と温泉客の安全を祈願
神事が行われたあと、齋藤正巳祭典実行委員長(睦館)ら関係者が下呂温泉の発展や温泉客の安全を祈願した。齋藤実行委員長は「これからも安心で安全な下呂温泉を維持し、お越しになった観光客に楽しんでもらえる温泉地にしていきたい」とあいさつした。このあと芸妓らによる奉納舞や獅子舞が披露された。
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10月20日には下呂温泉の秋の恒例イベント「下呂温泉謝肉祭2024秋―飛騨牛豪快焼き&秋の味覚満喫フェア」が行われた。抜けるような秋の青空のもと実施された謝肉祭は、2500人が参加し飛騨産コシヒカリのご飯、きのこ汁などが付いた飛騨牛豪快焼きを味わった。

謝肉祭で行われた「飛騨牛の豪快焼き」
ステージでは毎年参加している名古屋市の中高生で構成するビッグバンド「フリーヒルズ・ジャズオーケストラ」の演奏や、芸妓衆らによる「下呂音頭」が披露された。岐阜県立益田清風高校も参加し、生徒らは「下呂市萩原町の魅力発信プロジェクト」を発表した。ペア宿泊券や飛騨牛など豪華賞品が当たる「せんごまき」(飛騨地方の餅まき)が行われ、会場は盛り上がっていた。
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