「あんぱん」の舞台訪ねて 高知県、関西の旅行社招く
2025年4月から始まるNHK連続テレビ小説「あんぱん」の放送を前に、高知県では関西圏の旅行会社の商品造成担当者15人を招きモニターツアーを実施した。
ドラマは名作アンパンマンの生みの親である漫画家・やなせたかしさんと小松暢さん夫婦をモデルにしたもので、ツアーでもやなせさんゆかりの地を中心に回った。
高知県東部を走るとさくろしお鉄道「ごめん・なはり線」のあかおか駅には、やなせさんが生前に地元を盛り上げようと手がけた「あかおかえきんさん」や「田野いしん君」など20のキャラクター人形が設置されている。同駅がある香南市では「設置から20年がたち『あんぱん』の放送を前に塗装し直し一新します」と話し、3年前に開業したごめん・なはり線のあき総合病院前駅のキャラクター「あきナースちゃん」が21体目として加わるという。

あかおか駅に並ぶキャラクター人形
ツアーでは、やなせさんが眠る墓地公園として生家跡地に建つ朴ノ木公園(香美市)、アンパンマンなど7体の石像があるやなせたかしロード(南国市後免町商店街)なども視察。
高知県南国・香南・香美の3市にまたがる物部川エリアでは3月29日から26年2月8日まで「ものべがわエリア観光博『ものべすと』」を開催。周遊プランや食、夜間イベントなど多彩な企画で「あんぱん」の郷を楽しんでもらえるよう計画中だという。
高知県では24年4月から「極上の田舎。高知。」をコンセプトに観光キャンペーン「どっぷり高知旅」を展開中で、ツアーの間に行われた観光素材説明会では関西圏の旅行会社へ「あんぱん」を契機にさらなる送客を呼びかけた。
参加した旅行会社は「『らんまん』に続いて『あんぱん』が朝ドラに選ばれ、話題が続く高知県への誘客がしやすい」と話していた。
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