治療・救援で6割占める ジェイアイ保険の24年度海旅データ
JTBグループのジェイアイ傷害火災保険株式会社(東京都中央区)は7月15日、2024年度(24年4月―25年3月)の海外旅行保険事故データを公表した。海外旅行中に何らかの事故で保険を利用した人の割合は「21人に1人」に相当する4・7%で、前年度の5・3%(19人に1人)から低下。新型コロナウイルスに起因する保険金支払いが減少したことが主な要因とみられる。
保険金の支払件数を補償内容別に見ると、最も多かったのはケガや病気の治療費、医療搬送費などを補償する「治療・救援費用」で全体の約6割を占めた。次いで、手荷物の盗難や破損を補償する「携行品損害」、欠航など予期せぬ出費に対応する「旅行事故緊急費用」が続いた。
地域別では、北米・アジア・オセアニアで「治療・救援費用」の割合が高く、ヨーロッパやアフリカでは「携行品損害」、グアムやサイパンでは「旅行事故緊急費用」の割合が目立った。
治療・救援費用300万円以上の高額な保険金支払いが発生した事例も世界各地で報告された。中でも北米では件数が多く、最高額はハワイで発生した6415万円に上った。このケースでは、心筋梗塞による緊急手術と10日以上の集中治療室(ICU)入院で、日本への医療搬送費も含まれている。
同社は、クレジットカード付帯の保険や無保険で海外渡航する人が一定数いることに触れ、「海外では保険による支払い保証がなければ治療を受けられないケースもある」として、無制限補償など充実した内容の保険加入を勧めている。海外旅行保険への理解と備えを呼びかけるため、事故データを毎年公表している。
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