楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

JAL、9月から柳田邦男氏監修の国内・国際線「機内安全ビデオ」を放映

19/08/26

JALグループは9月1日、「安全・安心の再構築」に向けた取り組みの一環として、国内線・国際線で機内安全ビデオをリニューアルする。訪日外国人の増加にあわせ、日本語、英語に加えて11種類の外国語にも対応。緊急時の危険や対応策を、従来よりも具体的で臨場感のある映像で安全を確保する。

着席時のシーン

ビデオは、より安全に空の旅を楽しめるように、近年の世界の航空事故事例から得られた教訓と安全アドバイザリーグループからの助言を踏まえて制作されたもの。内容は、ノンフィクション作家で評論家の柳田邦男氏を座長とし、ヒューマンファクター、失敗・欠陥分析、組織運営・文化、安全等に幅広い知識、経験を有する5人の社外有識者によって構成された。

緊急時の危険や対応策を、臨場感ある映像で紹介

今回のビデオでは、緊急時に想定される危険な状況について、「着席時」・「緊急脱出時の機内」・「緊急脱出時の機外」の各シーンに分け、従来の機内安全ビデオよりも臨場感のある映像で描いた。適切な行動を取らない際に起こりうるリスクを具体的に表現することで、その行動の目的を理解し、必要性を認識できるように制作している。

■着席時のシーン

「荷物を正しい場所に収納しないと、飛散した荷物でケガをする恐れがあること」「常時シートベルトを着用しないと、突然揺れた際に身体が浮き上がりケガをする恐れがあること」を、想定される人やモノの動きを映像化することで発生するリスクを具体的に表現している。

■緊急脱出時の機内のシーン

近年の世界の航空事故では、緊急脱出時に手荷物を持ちだすことで脱出の妨げとなる事例が報告されている。荷物を持って行動すると、通路が塞がれて大勢が脱出口に進むことができなくなる様子や荷物やハイヒールによって、脱出用スライドが破損して利用できなくなる恐れがあることを描き、その行動が他の人の命をも脅かすことを表現している。

緊急脱出時の機内のシーン

■緊急脱出時の機外シーン

スライド滑走のシーンでは、実際に体験される目線での表現を取り入れた。滑走時のスライドの高さやスピード感に加えて、滑走後のケガを防ぐため、バランスを保ってスピードをおさえることができる正しい姿勢をとるためのポイントとして、着地点を見ながら滑ることを描いた。また、迅速な脱出とケガを防ぐためにスライド下での援助を同社はお願いしているが、具体的な援助の方法についても、横だけでなく正面からの映像も加えてわかりやすく表現している。

緊急脱出時の機内のシーン

「10月からは、安全に関するルールとマナーをまとめたビデオもリニューアルし、搭乗中の機内や個人画面で見れる予定だ」と同社。

企業サイト  :http://www.jal.com/ja/flight/safety/flight/
YouTube JAL公式アカウント”JAL on YouTube” :https://youtu.be/CAzUKWGUbOI

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ