「一寸先の闇から明るい兆し」 全国旅行業協会が総会、二階会長が鼓舞
全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長=衆議院議員)は6月29日、東京・平河町の都市センターホテルで2022年度総会を開いた。席上、二階会長は「一寸先は闇から少し明るい兆しを感じつつあります。みんなで努力し難関を乗り越えましょう」と会員を鼓舞した。
21年度の弁済件数は大幅減
21年度事業については、苦情・弁済業務の弁済は会員2社に対し消費者から総額約2300万円の認証申出があり、このうち55件・750万円を還付した。弁済件数は20年度の会員5社に対する577件から大幅に減少した。
社員指導事業では、感染拡大防止策の徹底による安心安全な旅行の実施に取り組んだ。コロナ感染拡大防止対策としてコロナ対応ガイドラインの改訂を重ね、旅行時や貸切バス利用時の留意点を共有した。
また「旅行業における新型コロナワクチン接種証明の利用におけるガイドライン」を策定し、接種の有無が差別につながらないよう会員周知に努めた。
国内旅行業務取扱管理者試験は9月に全国9都市で実施し、約1万人が受験し4498人が合格した。合格率は42・6%だった。
22年度事業では国内旅行業務取扱管理者試験を9月4日に実施する。全国9都市で行い、約1万4千人の受験者を見込んでいる。第17回「国内観光活性化フォーラム」は23年3月17日に山形市で開催する。
二階会長はあいさつで「旅行機運が徐々に高まっています。全国を対象にした観光需要喚起策も始まります。旅行業界もこの機会を逃さず感染対策を講じつつ観光業の活性化に奮起しましょう」と呼びかけた。
来賓の和田浩一観光庁長官は「6月10日から添乗員付きの訪日観光旅行が再開し、7月から全国旅行支援を実施する予定です。感染状況に配慮しながら、国内外の交流活発化の歩みを進めたい」とした。
(トラベルニュースat 2022年7月10日号)
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