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オール関西で送客支援 石川県・山代温泉と旅行会社が意見交換(2) 被災地へ義援金ツアー即決

山代温泉への思い、熱く

旅行会社は地震に限らず山代温泉への思いを吐露。いま業界の喫緊の課題となっている人手不足に対しては「かつて『もてなし上手の山代温泉』がキャッチフレーズでした。人手不足の時代ですから、同じことはできないにしても現代版の『もてなし上手』の山代温泉であってほしい」。

また貸切バス料金が高騰していることから「少しでも早く山代温泉へ到着し、バスを使わずに温泉街を満足して周遊できるプランなどがあれば利用しやすくなる」といった声も上がり、「周辺の最新情報や、県や市町村単位で出している助成金情報も含めた営業を強化すべき」という提案もあった。

特に、情報に関しては「旧態依然とした山代温泉の情報しか入ってこない。最新情報が入ったDVDがあれば山代温泉に着くまでにバス内で上映し“予習”することで山代温泉が身近な温泉地であることをイメージ化できます」。「旅行会社は手数料商売というのは昔の話。そこにしかないもの、そこでしか食べることのできないものでなければお客様を満足させることはできません。手数料の問題ではない。山代周辺でも“ここぞ”という食事店や施設を紹介してほしい」と、互いの情報が流通していない状況が浮き彫りに。

そのため参加した旅行会社から提案があったのは「たいへんな状況のなか関西までお越しいただいた山代温泉の方々と情報共有しよう」と、SNS上でのグループを立ち上げ積極的に情報のキャッチボールを行うことが決まった。

最後に、参加した旅行会社を代表する形で全国旅行業協会近畿地方支部長連絡会の吉村実議長(大阪府・歓喜旅行サービス)が「本日参集した旅行会社から少ない人数でもいいので北陸、山代温泉へ送客しましょう」と呼びかけ、北陸支援策の「北陸応援割」や3月16日の北陸新幹線の敦賀―金沢開業を見据え「オール関西で北陸、山代温泉への応援ツアーを実施したいと思います」と提案。北陸へ行くことに二の足を踏む顧客に対しても、旅行代金の一部が義援金になるツアー内容として説得していくことを満場一致で決めた。

(トラベルニュースat 2024年2月10日号)

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