旅行機運の高まり顕著 GWの旅行動向予測、国内旅行は前年5割増
新型コロナウイルス感染症の5類移行が決定するなど、3年以上続いた様々な制約が緩和される中、まもなく大型連休を迎える。JTBとKNT―CTホールディングスがこのほど2023年ゴールデンウイーク(GW)の旅行動向見通しを相次ぎ発表。国内外とも旅行機運の高まりを示している。
JTBと近ツーが見通し 都市部の回復目立つ
JTBのGW(4月25日―5月5日)の旅行動向見通しによると、1泊以上の国内旅行に出かける人は対前年153・1%の2450万人。新型コロナへの警戒感がやわらぎ、いずれの世代も大きく回復していることがわかった。
旅行先は中・近距離志向が強いものの、旅行予約状況は前年より7割増加。テーマパークの人気が高く、東京ディズニーリゾート(TDR)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を含む関東や関西が好調だ。北海道や沖縄など遠方も人気だという。関西発でも前年より3割予約が増えており、北海道や関東上越の伸び率が高い。平均費用は前年並みの3万4800円。
水際対策緩和を受け3年ぶりに算出した海外旅行動向は、人数が対前年400%の20万人で、ハワイや韓国、台湾が人気旅行先となっている。
一方、近畿日本ツーリストのGW国内旅行動向では、旅行先ランキングの1位がTDRを抱える千葉県、2位北海道、3位沖縄県と続く。自家用車移動が中心だった昨年に比べ、航空機やJRなど公共交通機関を利用する旅行が2倍以上増えているという。
伸び率ランキングでは7倍以上に達したUSJのある1位の大阪府、約5倍と見込まれる2位の東京都など、地方居住者の都市部への旅行が急激に回復している傾向が示されている。
海外旅行ではハワイ、韓国・台湾、グアムといった近場が人気の反面、クラブツーリズムではインドやUAEなど海外リピータ―向けのコースが売れ筋。ダイヤモンド・プリンセスやクイーンエリザベスによる日本発着クルーズの予約状況も好調だという。
(トラベルニュースat 2023年4月10日号)
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