宿の力で地方創生、観光復興 全旅連青年部2024年度総会開く(1) SDGsに資するサービス料Sチャージを
全旅連青年部(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部、1067部員)は4月17日、東京・平河町の都道府県会館で2024年度総会を開き、昨年、就任した塚島英太部長(長崎市・長崎スカイホテル)は任期2年の折り返しにあたる総会で「今期のテーマである温故知新~今こそ示せ!青年部の矜持を~IMPOSSIBLE IS NOTHINGを呪文のように唱えがむしゃらに駆け抜けた1年だった。今年度も宿泊観光産業を国の基幹産業とするべく責任世代として活動していく。宿の力で真の地方創生、観光復興を成し遂げたい」と新年度への抱負を述べた。
持続可能な宿泊観光産業の未来へ
総会では23年度事業報告と決算、24年度事業計画と予算を審議、承認した。今期、全旅連青年部では政策渉外、労務人材、流通DX、未来事業など7つの委員会で活動している。24年度はSDGsへの取り組み、全国大会、宿フェス、旅館甲子園の開催などを重要事業に位置付けている。
塚島部長は「各委員会には今日よりも明日の方が良くなる業界を目指してほしい。なかでも、持続可能な宿泊観光産業の未来への取り組みとして、サービス料をいただける環境、社会風土づくりにチャレンジしたい。旅の安心安全や持続可能な地域づくりにつながるSDGsに資する取り組みとして、サービス料をSチャージとして浸透させたい」と意欲を示した。
来賓として出席した観光庁観光産業課の庄司郁課長は「能登半島地震の二次避難者の受け入れに協力をいただき感謝しています。発災が正月にもかかわらず、全旅連をはじめ当該県の旅館組合には、力強く丁寧で粘り強い対応をしてもらいました。北陸応援割を急ごしらえしたのは、被災地支援と同時に、こうした旅館の協力に報いたい気持ちもありました。昨年来、訪日旅行者は急回復していますが、地方への誘客は大きなテーマです。日本の歴史、文化、伝統に関心が高い旅行者にとって、地域の歴史、文化、伝統のショーケースである旅館ホテルは最適な受け皿だと確信しています。観光庁として、より魅力ある地域づくりへのお手伝いをしたい」と支援を約束した。
(トラベルニュースat 2024年4月25日号)
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