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新型コロナウイルスと観光業界 特別寄稿・松坂健さん「『禍』転じて今、我々がすべきこと」(2) 官製バブルに過信せず

さて、コロナ騒ぎが沈静化したあと、われわれ旅館ホテル経営者が何をしたらよいか、考えてみたい。

(1)まず、Go To制度で、若干客足が戻ってきているというニュースが聞こえてくるので、ほっとする部分もあるが、反対にこれはミニミニの官製バブルだから、客数はともかく質の方はどうなのか、しっかり見ておくことが大事かと思う。

報道ではプライス的に高めの高級志向旅館への反応がいいとされているのだが、それは当たり前で、支払った額のパーセンテージで代金のバックがあるなら1泊2食1万円の旅館さんより3万円の方が得した気分になれる。だから高級旅館なのだが、今回来館されたお客さんが顧客(カスタマー)化するかどうかといえば、はなはだ疑問だ。割引でコストパフォーマンスがいいから、といってくる心理には、その旅館そのものの味わいよりも「お得感」が大きな部分を占めていて、制度がなくなれば「一度いい思いしたからいいや」となるのではないか、というのは邪推が過ぎるかな。

だいたい政府が立案する販売促進はディスカウントキャンペーンで、その差額を税金で埋め合わせるというものばかり。GoToイート(外食産業向き)も同じだろう。

だから、ここでの結論。

Go Toキャンペーンの成果を過信ないこと。それを原資にその先を考えることだ。

(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

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