アフターコロナを見据えて 近畿運輸局と京都府、大分県が在日外国人ライター招へい事業(1)
豪市場へ2府県周遊モデルコースを提案
近畿運輸局は京都府、大分県と連携し11月15−21日の期間、訪日プロモーション事業を実施した。日本国内に在住している外国人ライターを招へい、オーストラリアをターゲットとしたオンラインメディアで京都・大分の自然と伝統文化を体感する旅行の紹介を促した。
事業は、訪日外国人旅行者を地方へ誘客するため、地域の魅力ある観光資源を効果的に発信することが目的。京都府は欧米豪の宿泊客の割合が高いものの、京都市内の宿泊がほとんどで、府下の他市町村は低い。大分県は、昨年のラグビーW杯で一時期注目を集めたものの、東アジアからの宿泊者が8割近くを占めている。
そこで2府県を周遊する長期滞在型のモデルコースを提案。コロナ収束後を見据えて、豪州市場をメーンとした旅行者心理をつかみ、インバウンド需要の回復を図ることとした。
京都府では、京都府観光連盟が府南部の「お茶の京都」と中部の「森の京都」エリアをアテンドした。茶畑の景観が人気の和束町、茅葺き屋根の集落が残る南丹市美山町などを訪問。
大分県では、ツーリズムおおいたのアテンドで、臼杵市の石仏、久重町の農泊体験、別府市の地獄めぐりなどを体感した。
また、今回の事業では関西から大分への移動をフェリーで行った。航空機や鉄道移動だけではない、瀬戸内航路の船旅の魅力を訪日客に提案した。
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