【観光業界リーダー年頭所感】北海道旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 綿貫泰之 氏
年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、当社にとって「安全の重要性」を改めて強く認識する1年でした。安全は事業の根幹であり、すべての判断と行動の基準であり、そして終わりなき課題です。2025年3月に北海道運輸局長より受けた「改善指示」や5月より実施されている「強化型保安監査」を通じ、安全管理体制の見直しと改善に取り組んでいますが、安全の確保の重要性を改めて強く認識し、社員一人ひとりが安全文化を深める契機になったと考えています。
また、北海道新幹線札幌延伸の開業時期は、トンネル工事の難航により当初の2030年度末から大幅に延期見込みとなりました。当社の経営自立や地域づくりへの影響を最小化するため、沿線自治体や関係機関と連携し、備えを進めています。
総じて、2025年は「現実を直視し、次の一手を考える年」でした。中期経営計画は「挑戦の3年」と位置づけていますが、その2年目として、輸送力強化や開発事業の推進など、将来に向けた基盤づくりに取り組みました。
本年は「挑戦の3年」最終年度です。これまでの挑戦を結実させ、確かな成長・変革を実感できる1年とするため、以下の重点施策に取り組みます。
「安全の徹底」 安全はすべての事業の基盤です。社員一人ひとりが安全意識を高め、日々の業務に真摯に取り組むことで、「あくなき安全の追求」を続けます。
「人材の確保・育成、DX推進」 事業を推進・発展させていくためには人材の確保と育成が重要です。社員が安心して働き活躍できるよう、働き方改革や健康経営等の取り組みを進めます。また、ICT人材の育成を進め、DXを活用した業務効率化とサービス向上を図ります。
「鉄道事業」 北海道新幹線は札幌開業時期が大幅に遅れる見通しではありますが、北海道の将来にとって大きな期待がかかる事業であることに変わりはありません。札幌駅周辺を始めとした、札幌延伸開業に向けた工事を着実に推進します。また、本年3月には北海道新幹線開業10周年を迎えます。各種キャンペーンを展開し、利用促進に繋げます。
在来線では、3月より道北方面特急列車の全車指定席化をスタートするほか、2027年運行開始予定の新たな観光列車「赤い星」「青い星」の準備も進めます。
「開発事業」 札幌北3西12地区開発の全面開業など、今まで種を蒔いてきた取り組みが収穫の時を迎えるとともに、引き続き桑園社宅跡地開発が本格化します。また、札幌駅エキナカ商業施設開発や新札幌商業施設など様々なプロジェクトを進めます。
中でも札幌駅周辺開発はビッグプロジェクトです。将来の北海道の玄関口・札幌の顔とすべく、開発を推進します。
「持続可能な交通体系の構築」 輸送密度200人未満の5線区については、地域の皆様の理解と決断により2026年3月の留萌線(石狩沼田―深川間)の廃止・バス転換により解決します。
輸送密度200人以上2000人未満の、当社単独では鉄道として維持することが困難な線区については、関係者の皆様となお一層の連携強化をはかり、2026年度末までに線区ごとの抜本的な改善方策を取りまとめます。
当社は北海道に根差す企業グループとして、鉄道を核に、北海道の魅力を高め、持続可能な成長を実現します。社員一人ひとりが誇りを持ち、安全とサービスの質を高め、北海道の未来に貢献してまいります。
本年も、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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