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訪日客向けの新館が完成 ホテル阪神アネックス大阪

2025年の大阪・関西万博の開催も決まり、ますます訪日客の入込に期待がかかる大阪市。その受入も見込んで19年から20年にかけてホテルの新設ラッシュが続く。

そのような中、阪急阪神ホテルズが「ホテル阪神アネックス大阪」を5月15日に開業した。JR環状線・福島駅から徒歩ですぐ、駅前の本館「ホテル阪神」(大阪市福島区、290室)からもすぐという好立地にある。

地上12階建て。1階にレストラン1カ所、2階以上に客室254室、ランドリー、フォトスポット・ギャラリーを備える。フルサービス型の本館とは一線を画し、大阪の「はなれ」としての福島、本館の「はなれ」としてのアネックスとして位置づけた宿泊特化型のホテルである。

ターゲットを韓国・中国など東アジアからの旅行客としており、そのため日本文化を随所に取り入れた。チェックインして初めてふれる「日本的な場所」が、フォトスポット・ギャラリー。風でまわる回り灯籠を設え、季節によって柄や色がかわり、動きがあって楽しい。BGMとともに「日本」を感じられるスペースである。併設するギャラリーでは、扇子や陶磁器など日本の伝統的工芸品を展示し、一部は販売もしている。

客室はダブル、ツイン、スーペリアダブル、スーペリアツイン、トリプル、ユニバーサルツインの6タイプ。うちツインとダブルで計175室と全体の約7割を占める。広さ約15平方メートルと、決して広いとはいえないスペースだが、そこには工夫が満載なのである。

ベッドは小上がりスタイルにし、上にベッドマット、下をバゲージの収納スペースに活用。バスタブを設けず、大きめのオーバーヘッドシャワーのシャワーブースとし、アウトベーシンにすることで室内を広く見せると同時に、使い勝手をよくしている。ベッドマットはシーリー社製で、ダブルが幅1600ミリ、ツインが同980ミリ×2台を採用し、寝心地の良さを確保。コンセントの位置やバゲージの収納なども言葉ではなく、イラストなどを入れて視覚的にわかりやすいように表示するなどしている…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2019年5月25日号)

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