神戸メリケンパークオリエンタル 海のリゾート、神戸にあり
コロナ禍が収束し始めた昨年から今年にかけて、改装に着手するホテルや旅館が増えた。来るべき需要回復に照準を当て、ハードを充実させて高級化を進めている。
港町・神戸にある「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」(323室)は8月5日、最上階の2フロアの客室をリニューアルオープンした。昨年「エグゼクティブルーム」を先行オープンしており、今回で全工事が完了。京阪神の都会のリゾートとして、さらに存在価値を高めてきている。
同ホテルは1995年に開業。宿泊、宴会、料飲施設などを揃えたフルサービスホテルで、白い波をイメージした外観と270度海を臨むロケーションの良さにより、若者たちを中心に人気のホテルの一つである。
今回の改装客室は計62室。ロケーションを生かす形で、室内はアースカラーを基調に海や空に馴染む爽やかなブルーグリーンを差し色に入れた。ランタンやロープなど客船を連想する家具やファブリックをあしらい、淡い色合いで優しい明るさの客室に仕上げている。
改装客室のほぼ半分の30室を占める「モデレートダブル」は、バルコニー含め広さ約29・4平方メートルから。ベッドは幅1600ミリと十分なサイズを採用した。20室を占める「モデレートツイン」は同30・8平方メートルから。ベッドは幅1100ミリ。
昨年先行してリニューアルオープンしたエグゼクティブルームの28室は専用ラウンジを設け、ハイグレードな客室カテゴリーとしている。こちらもアースカラーを基調にインテリアに波をイメージした大胆なデザインを施し、豪華客船の船内を思わせるようなインテリア空間を創造。海のロケーションと見事にマッチし、贅沢な時間を提供してくれる。
エグゼクティブルームの中心客室は13室を備える「スーぺリアツイン」で、広さ約59・4平方メートルから。ベッドは同1200ミリとセミダブルサイズを採用した。ほかに、エグゼクティブルームは改装した28室とデラックスツイン4室とオリエンタルスイート1室の計5室を加えた計33室からなる…
(井村日登美=ホテルジャーナリスト)
(トラベルニュースat 2023年8月25日号)
- 登大路ホテル奈良 “贅”を尽くしたオーベルジュ(23/11/29)
- ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん 子どもを“もてなす”(23/11/01)
- デュシタニ京都 オリエンタルのおもてなし(23/09/27)
- 緑豊かなデジタル旅館 湯村温泉 緑屋(23/07/28)
- KOBEホテル6社会 県産品を美味しく食べて社会貢献(23/06/30)
- シーモアレジデンス ワーケーションの宿(23/05/29)
- 盛り上がるアートイベント W大阪(23/04/27)