市場拡大へ旅行会社の「英断」
かつて、日本の旅行会社では、クルーズ商品に手を出すと大やけどを負うとして「クルーズはご法度」といわれたものでしたが、それが様変わりをしてきています。
JTBは、プリンセス・クルーズの8万総トンの「サン・プリンセス」をチャーターして、約3カ月に及ぶ世界一周クルーズを実施すると公表して、大きな話題を集めました。
かつては、日本籍船が冬場に行う世界一周クルーズが定番となっていましたが、最近は、冬場にも日本近海での比較的短いクルーズを数多く行うようになっており、この3月に「飛鳥Ⅱ」が久々の世界一周クルーズに出発します。こうした中で、外国籍船を3カ月借りて、それを国内で販売するというのはまさに英断といえます。
阪急交通社は、ゴールデンウイークに14万総トンの「MSCスプレンディダ」と、9万総トンの「ノルウェージャン・ジュエル」の2隻を同時にチャーターして、横浜発着の日本一周クルーズと沖縄・台湾クルーズを実施します…
(池田良穂=大阪府立大学特認教授)
(トラベルニュースat 2018年3月10日号)
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