楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

農泊のあり方検討会 多大な事業機会が生じる

農林水産省主催の「農泊あり方検討会」が始まった。農水省主催ではあるが、かのデービッド・アトキンソン氏、東京女子大矢ヶ崎教授、JATA高井国内部長のほか、私も含めて観光、旅行系の委員が主である。

農水省としては、農山漁村地域の課題解決のゲートウェイとし「農泊」を今まで以上に推進する予定であり、すでに農泊を持続的なビジネスとして取り組む地域として599地域を創出しており、この検討会は農泊推進政策の今後の方向性として有識者の意見を伺うという検討会である。

以前にも書いたが、ここでいう農泊はホームステイ型の教育旅行が中心の農家民泊に限らない。農泊の定義としては「農泊とは、農山漁村地域に宿泊し、滞在中に地域資源を活用した食事や体験等を楽しむ農山漁村滞在型旅行」とされている。

ハードとしては農家民泊に限らず、空き家、古民家、別荘、公共財、歴史的建造物などでの一棟物件や既存の旅館ホテルも含むとされている。

農泊の政策的狙いは「宿泊・食事・体験など農山漁村ならではの地域資源を活用した様々な観光コンテンツを提供し、農山漁村への長時間の滞在と消費を促すことにより、地域が得られる利益を最大化し、農山漁村の活性化と所得向上図るとともに、農山漁村への移住・定住も見据えた関係人口の創出の入口とすること」である…

(百戦錬磨・上山康博)

(トラベルニュースat 2022年12月10日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
海と生き海を守る三重鳥羽の旅

鳥羽市の基幹産業である漁業、観光業が連携を図り、漁業者と観光事業者が抱える課題を出し合って...

蒙古襲来750年・歴史とロマンを感じる長崎県壱岐・松浦

時は鎌倉、大陸から元が日本へ侵攻した一度目の蒙古襲来(元寇:文永の役)から今年で750年。...

個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ